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こんにちは。
INSPIRING PEOPLE & PROJECTS(IPP)の監督 二宮です。
何かに駆られ、半ば熱にうかされたように始まったIPP。活動開始から一年を迎えた今、
僕たちが作った映像を少しだけ振り返ることができそうですので、言葉にしてみようと思いました。

僕は、映像の監督を生業の1つとしていますが、実は、あまり映像に興味がないのかもしれません。
まずカメラ機材に興味がないですし、レンズのmm数なんてすぐ忘れてみせます。ビットレートや、カラコレ、
アプリケーションのことも考えると面倒くさくなります。
絵コンテやシナリオ、演出プラン、編集のことを考えるとすぐに眠たくなってしまいます、、、。

そんな僕ですから、これまで何度も映像のこと以外に興奮を覚えてしまい、脱走を試みています。
ですが、どういったワケか、何故なのか。人生の重要な地点では夢中になって映像をつくっています。

IPPの初回、Meeting01“OKA SKATEBOARDS”は、僕にとって何故か夢中になってつくっていた映像の1つです。

OKAの映像は、どのようなプロセスでつくられたんですかとよく人に聞かれます。

恥ずかしいのですが、まず撮影現場についた状態ではノープラン。
一応は様々と想定してみるのですが、言葉通りの「想定内」なのでくだらなくなって、
現場に着いた頃には綺麗にリセットされ、結局はノープランで始まります。

そのくせ、OKAのジェームズに「OKAが人気になったら、ヨシローさん本業の家具つくるの大変になるよ」と言うぐらい
根拠のない確信だけ持ってたりします。

僕にとって、この「根拠のない確信」が映像をつくる上で重要な指針と尺度になっていきます。
この確信を物差しにして、目の前の現実を照らしあわせながら、進めていくのがIPPの映像の作り方です。

たとえば、
・スケートボードをモノとして美しく撮ったこと。
(これは、確信とは釣り合わない。)

・ライディングシーンを滋賀の田園風景の中で撮ったこと。
(これも確信とは釣り合わない。)

ヨシローさんのスケートボードの制作シーンを斬新に撮ったこと。
(これも確信と釣り合わない。)

これらは僕の構想で考えられる、想定内のイメージです。
僕なんかが思う映像をつくるくらいならば、僕は何もせず寝ていたい。

けれども、よい関係の現場では、想定外の事が、よく起こります。

・風が吹いて草が揺れた。
(これは、根拠のない確信と釣り合います。)

・ ジェームズにインタビューをしている最中に、蜂が飛んできてuh-ohと言った。
(これも確信と釣り合う)

・ジェームズの娘さん、アンバーが犬と遊び始める。そこへヨシローさんがたった数メートルの距離をスケー
トボードで移動して近寄る。
(これも確信と釣り合う)

・ カメラの印藤くんが、窓越しでこっそり撮影しているとヨシローさんがそれに気づいた。
(これも確信と釣り合う)

これらは言葉にするとあまりにも些細なこと。想定するには無目的すぎる。書面にするには小さすぎる。

けれども、
映像の生命はこんな些細なことに凝縮されると僕は感じますし、
感動はこんな小さなことから生まれると僕は思っています。

きっと、僕は、ヨシローさんとジェームズの関係の中に、
小さな想定外が沢山起こる可能性を感じていたからこそ
OKA SKATEBOADSの映像を作りたいと思ったんだと思います。

映像を公開して一年。再生回数は大したことありません。
派手な話題にもなっていません。
OKAは決してリーズナブルなスケートボードではありません。
けれども、今ではOKAを乗ってくれている人の数は、150人を超えています。

Meeting01“OKA SKATEBOARDS”の映像には、些細な想定外が一杯に詰まっています。
こんな映像があってもいいんじゃないか?と僕は考えます。

ぜひ一度、そんな視点で映像を見てもらえると嬉しいです。

Meeting01 “OKA SKATEBOADS”
project-ipp-01

(nino / Chance Maker)